超熱 MONCHOUCHOU Sサイズ クマ BEARペットキャリーバッグ DUMB  ペットキャリー・スリング
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13,500円 22,500円
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たまごっておもしろい! 明日香村の「のらのわ耕舎」で生まれる、正直なたまご。

明日香村

写真・文=TRUSCO R3型ボルト式中量棚W1800XD500XH1700 5段 Φ150 ウレタンキャスター付【品番:R3-5655-U150】
イラスト=青木海青子(人文系私設図書館Lucha Libro)

山に囲まれた鶏舎のなかで、のびのびと過ごす鶏たちの元気な声が聞こえる。

明日香村で養鶏と農業を営む「のらのわ耕舎」の中村彰宏さんは、約500匹の鶏を平飼いで育てている。中村さんが選び抜いた、添加物や薬剤などを一切使用しない安全な餌を食べて育つ、健康な鶏たち。そのたまごはとても綺麗なレモン色をしていて、初めて見た時、その淡く優しい色合いに驚かされた。

なぜ養鶏を生業にしようと思ったのか。なぜこんなにも餌にこだわりぬくのか。なぜ黄身はこんな色をしているのか。お話を伺うと、そこには真面目で真っ直ぐな中村さんと、透明で正直なたまごの姿があった 。

中村 彰宏(【直送品】 アルインコ 伸縮脚付足場台 PXGE-710WX 【特価】【法人向け、個人宅配送不可】
大阪府出身。京都で庭師を経験した後、子どものアトピーをきっかけに農業に転身を決める。2011年に奈良県明日香村へ家族で移住し、養鶏を中心に野菜とお米を生産する「のらのわ耕舎」を設立。https://noranowa.official.ec/

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中村さんが30歳の時、息子さんにアトピーがあることが分かった。「少しでも症状を軽くしてあげたい」と方法を探し、行き着いたのが食べ物を精査することだった。

食べ物が変わると、アトピーの症状は大幅に軽減され、改めて食べることの大事さを実感するものの、そういった食べ物は値段が高く、エンゲル係数が信じられない数字になってしまったという。「どうやってこの生活を続けていったらいいのだろう」。思い悩んでいた時、奥さんからの「思い切って農業やってよ」の一言が起爆剤になった。

そこから、中村さんの人生は大きく転換することになる。

その頃、僕は植木屋をしてたんですけど、限界も感じていて。別のことを考えようかなっていう時に、タイミングよくそんな一言があって。でも僕は、実はうどん屋がやりたいって思っていたんです(笑)。それなら、できるだけ無農薬で、素材から自分でつくるうどん屋を目指そうという話に落ち着いて、まず小麦の農園を訪ねることにしました。でも、いざ訪問してみると、その方は小麦づくりを辞めて養鶏をされていて。そこで初めて養鶏というワードに出会って、「どういうもんなんやろ、おもしろそうやな」って。そのまま研修させてもらうことになりました。

養鶏の知識などまったくない中、鶏が過ごす環境を改善してみたり、餌のバランスを工夫してみたりと試行錯誤を繰り返してみる。すると、鶏の状態もたまごの状態もみるみる変化していったという。

手をかけた分だけ鶏は応えてくれる。それがたまごにもストレートに表れるおもしろさに、どんどん引き込まれていく。何よりも、鶏が毎日何を口にしているのか、その口にしたものはどこからやってきて、どんな環境で育まれたものなのか、自ら把握できるというのは、中村さんにとってとても大きなことだった。

栄養バランス、餌の配合、素材の安全性、調べれば調べるほど発見と疑問が生まれていく。自ら納得できる素材を選び、安心・安全なたまごをつくりたい。中村さんは、養鶏を前提にした農業で独立しようと決心する。

養鶏でやっていこうと決めた一番の理由は、たまごってものすごく直接的なものやと思ったから。例えばマジックインキを入れた餌と、入れてない餌を交互に与えたら、マーブル模様の卵黄ができるくらい、油に溶け出すような成分は直接卵黄に移ってしまう。僕はもともと食に関心がない人間だったので、そんな概念がまったく自分の中にありませんでした。逆に、食に対して意識の高い家庭で育っていたら、ここまで興味が湧かなかったんじゃないかと思います。

研修を受けながら、養鶏と農業の両方ができる場所を求め、兵庫・岡山・京都・愛知など各地を探して回る日々。一年以上が経過しても見つからず、「諦めるしかないのか」と考え始めたとき、幸運にも現在の場所と巡り合う。2011年、明日香村の地で養鶏と農業を複合的に行う「のらのわ耕舎」をスタートした。

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床に敷かれた籾殻の上を鶏たちが自由に走り回ることで、籾殻と鶏糞が攪拌され、発酵し、自然に肥料ができる。その有機肥料を田んぼや畑に施し、育ったお米や野菜が鶏たちの口にも運ばれる。「自然の循環を大切に、鶏と野菜とお米を良い関係でサイクルし続けていけたら」と中村さんは話す。

今は外国が穀物を輸出してくれているから、日本の畜産はまわっているけれど、ある日突然輸出がストップしたら、その瞬間からまわらなくなる。でも、素材を生産してくれている人たちと連絡が取り合える関係で、売る・買うの約束がきちんとできていれば、普通に続けていける。それがなによりも安心だと思う。この土地で育まれた、顔の見える確かな素材を使って、お客さんに手渡しできる安全なたまごを素直につくり続けたい。そこは僕らが意地でも守らなあかん部分やと思っています。

そもそも、僕は“こだわり”って言葉がすごく苦手で。“こだわり”って我慢してでも貫くようなイメージがあるんだけど、たとえ今まで選んできた素材でも、安全性が確保できないんやったら使えない。「絶対にこれを使い続ける」ってこだわると、身動きがとれなくなる。

ひとつの素材にこだわらないで、その時期に採れるもの、手に入るものを探して、試して、工夫する。ちょっと変な言い方ですけど、唯一こだわっているのは、もう絶対的な「安全性」だけ。誰が、どこで、どんな方法で育て、採れたものなのか。どの角度から聞いてもらっても、ちゃんと説明がつくものしか使わない。そこはもう意地でも貫こうと決めています。

 

のらのわ耕舎の鶏たちの食生活は、栄養満点で、安全で、おいしそう

 

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日本の養鶏の多くは、餌に輸入とうもろこしを使っている。安価で、栄養が豊富で香りもいいからだ。ただ、輸入とうもろこしは収穫後、虫が湧かないように「ポストハーベスト」といわれる薬剤が散布されたり、遺伝子組み換えのものが多かったり、安全性が確かとは言えない。

こうした背景から、のらのわ耕舎ではとうもろこしは使用せず、自家栽培のお米や紀伊半島産のお米、奈良県産の小麦、明日香村で刈った野草や野菜の葉(緑餌)、腐葉土、高知県産の宗田節、広島県産の牡蠣殻、ポストハーベストフリーのトルコ産のごま、富山県産の大豆、奈良県の醤油屋さんの醤油かす、奈良県のお豆腐屋さんのおからなど、出来るだけ近郊の、中村さんの目で確かめた安心で安全な素材を配合している。

「とにかく仕入れに追われる」と中村さんは笑う。

普通なら、餌屋さんに電話して全部持ってきてもらうけど、うちやったら「おからが足りへん」ってなったら取りに行って、「もうすぐ小麦がでるよ」ってなったら取りに行って。今配合している中で、餌屋さんで買えてるのは牡蠣殻だけなんです。鶏の世話や出荷準備、餌づくり、田んぼや畑の作業をしながら、常に走り回っている。仕入れて使ってまた仕入れての繰り返しです。

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集められた素材は、それぞれ粉砕や発酵を施し、混ぜ合わせ、仕上げにさらに発酵させて、ようやく鶏の口に運ばれる。その日の鶏の様子や、温度、環境に合わせて配合バランスを決めるため、たまごの味や色味も変化するそうだ。

そんな、のらのわ耕舎のたまごは、黄身の色が淡いレモン色をしている。黄身の色は鶏が食べたもので決まるため、実は何色にでも操作できるのだという。

日本人が黄身の色を気にするようになったのは、ここ20年くらいのことで、“オレンジの濃い色をしたたまごの方がおいしい”というのは、実は完全な思い込みである。一般的なたまごは、とうもろこしを餌とするため、黄身の色はオレンジ色に近くなる。多くの養鶏場では黄身の色をわざと濃くするため、パプリカやマリーゴールドの色素を餌に加えていたりする。

黄身の色が薄いのは、新鮮な野草やお米を食べているからこその自然な色なのだ。

クセがなく、口に含むとさっぱりとした透明感のある味わい。
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のらのわ耕舎のたまごを語る上で欠かせない存在がある。毎週金曜日の朝に開かれている「カネソウ(株) フロアーハッチ MSST-M-800 (モルタル用/クッション付)」だ。中村さんをはじめ、安全でおいしいお米や野菜をつくる仲間たちが運営し、顧客と顔を合わせてコミュニケーションをとる大切な機会となっている。

毎週マルシェを開くのはやっぱり大変ですけど、毎週会えるからこそ、お客さんと関係や会話が続くし、疑問にも答えられる。やっぱり誰かが食べてくれるから、価値を認めてくれるから、嘘つかずに努力できる。食べて、喜んでくれる人がいるから、頑張れるし、それが原動力になる。もうそれしかないんです。僕は今できる精一杯をやりたいというだけだし、お客さんが疑問に思うことを取り除いていくことしかできない。僕も勉強させてもらっているし、満足せずにいられる。

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「決して儲かるわけでも、毎日の生活に余裕があるわけでもないけれど…」と、中村さんは言葉を続ける。

「養鶏めっちゃいいですよ」とか、人には絶対に言えないし、勧められない。でもたまごは正直だから嘘をつかなくていいし、自分がある程度、いろんなことをコントロールできる。その舵取りは、ちっちゃな養鶏や、ちっちゃな農業やったらできる。そうしていくと、見えてくるのは、やっぱりお客さんの顔なんです。お客さんの素直な声も聞かせてもらえるんで、ビオマルシェの存在はすごく大きいなって、つくづく思います。

わずかな餌の配合や、日々移り変わる気候によって、鶏の調子は顕著に変わってしまう。極端にたまごを産まなくなり、もう辞めるしかないところまで追い込まれたこともある。けれど、それでも養鶏を続けているのは「どこまでいっても終わりがない。飽きない理由はそこですね」と中村さんはひょうひょうと話す。

何度も何度も試行錯誤を繰り返し、時に仲間に救われ、時にお客さんに救われながら、生まれてくるのらのわ耕舎のたまごは、真面目で、安心できて、嘘をつかない、中村さんの人柄がそのまま表れたような優しい色をしている。

森 裕香子

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奈良県高取町生まれ。専門学校卒業後、地元を離れ神戸で暮らしながらウェディングプランナーや人事職等を経験。観光で訪れた、新潟の過疎地でのアートイベントがきっかけとなり地域活性化に興味をもつ。2015年にUターンして奥大和の移住コンシェルジュを務め、現在はライターとしても活動中。

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